葵咲本紀ネタバレまとめ

葵咲本紀大阪公演二回観ました。
二章!紛れもなく刀ミュ二章目でした!!!というわけでこれから観劇予定が少しでもおありの方には葵咲本紀はまっさらな状態で観て頂きたいのでブラウザバックをお願いします。私なんぞの感想で知ってしまうにはあまりに勿体ない話。推しの出演有無は関係ない。刀ミュが好きな方にはご自分の目で確かめて頂きたい作品です。


観る予定のある方は絶対これ以降見ないでくださいね??
フリじゃなく、まじで!


どうしても一番に言いたい言葉なので一番ネタバレダメなやつを最初に叫んでますからね??


……
…………



ふぁっ!!!?!?!?!?!?!?!?!?
みほとせ真っ最中!!!!!!!!!!!!!!!!!

みほとせ2019がああいう作りになってた理由がめちゃくちゃ腹オチした…
もう、ほんとまじで、腰抜かすかと思った…
少し考えれば判ること、とは私には言えなくて、だってつはものが阿津賀志山と同じ時代への再出陣っていう、ゲームと同じ仕組みで動いてたんだから、葵咲本紀ってタイトルも、人間チームの出演キャラ見ても、別軸の世界線への再出陣かなって思うじゃないですか。
そもそもみほとせがイレギュラーすぎるし。
継ぎ接ぎの歴史改変阻止が「歴史の大枠を守ること」にどこまで寄与できてるかなんて、それこそ遡行軍の歴史改変の意図とか目的とか、政府側が実際に守りたい大筋がどこにあるのかによるし、実際そこまで踏み込んだ話にしちゃうと色々大変だろうってのも思うから、観てるこっちとしてはあれはあれで刀剣男士の子育てストーリーとして素直に受け取ってたんです…そう、受け取ってたんですよ…。

え、二章、そこまで踏み込んじゃう気なの…?と私はソワソワしてますよ…えぇ…

ところで今回出陣まで約1時間、「刀剣乱舞」まで約1時間半。……え、まじで?
体感だいぶ経ってんな、と思って腕時計確認して驚いた。(チラ見なので絶対の自信はないです)実際遡行軍と戦うまでに、みほとせの出陣中の描写が濃密に続いてるから時間配分がこうなるんだろうけど、お陰で今回姿の見えない他の刀剣男士の存在もはっきりと感じられてめちゃめちゃ良かったです。…何せみほとせが好きすぎるんで(笑)

この出陣、個人的にはformation of 葵咲本紀とは言い辛いなぁという印象があって、だってこんなバラッバラなことってある?ってぐらい全員の目的がバラバラで、まさしく混線の混戦状態。
村正が途中で「何をやっているんデス! ここは戦場デスよ!」って叱ってるのが正しくそうだよね、ってくらいに遡行軍を倒すことにみんなの感情があんまり傾いてないのが印象的でした。
というわけで、みほとせの考察を踏まえつつ、葵咲本紀を観て思ったことをまとめたいと思います。


<笑わない村正>
信康の死をきっかけに家康に対して不信感を募らせる村正、というのがものすごく印象的で、妖刀なのにめっちゃ人間臭い……と思いながら観てました。
結局ちゃんと笑えたのが信康が生きていたと発覚して以降、っていうのがまためちゃめちゃ健気。逆にそれ以降の村正の笑顔が本当に綺麗で、なんかもう、、、あなたも立派に親心抱いてるじゃない、、、、みたいな……
(通りすがりの裸のおじさんが幼い信康にクソデカ感情抱いてるって文字にするとめっちゃやばいけど事実なので仕方ない。事実なので…)
といいつつ、村正は父性を抱いてるというよりかは結局「近所に住む裸のおじさんの保護者感」なんだと思うけど、とにかく妖刀を自負し、そしてある部分ではそれが事実である「村正」がそういう対象と出会って(しかもそれが徳川家嫡男)、誰かを想って強くなれることに憧れを抱いている描写が入ったことに心底驚いたわけです。(それはそれとして、井伊直政として合流するまでに、どんだけありのままの姿…HADAKAで過ごしてたのかを考えるとお腹が捩れて訳が判らなくなるし、切なさが立ち消えてしまう…)
村正はわりと素直な刀だと思ってるので、だからこそ仲間を美しいと称したことや、危険な力を欲しながらも、穢れた自分は石切丸とは同じにならないと言い張る姿が切なくて。彼は今後、そんな純粋な心根を漬け込まれなきゃいいけど…もしそんなことになっても、村正セ●ムの蜻蛉さんが上手に立ち回ってくれることを願うばかりです。


<話の着地点と村正の役割>
この話で描きたかったのは家族や絆の在り方、これはみほとせの一つの着地点としてもそうなんでは、と思いました。
頻繁に“ファミリー”と口にする「村正派の集合体」たる千子村正と、その一振りである蜻蛉切が目の当たりにした親と子の悲しい行き違いや、兄弟の絆、そして刀剣男士として刀派を同じくするものや元主を斬る(あるいは折る)ことへのどうしようもない葛藤。
みほとせで、結局は信康を手にかけられなかった石切丸に対して、村正はあのシーンで冷静に鯉口を切っていたわけで、今回も「覚悟をしていた」はずの蜻蛉切が躊躇いを見せたことによって、村正はいっそう明確に(他の刀たちと比べて)己の役割や性質を今まで以上にはっきりと自覚したんじゃないかと思います。
蜻蛉切に斬れないものはないのか、と問われて、ありマセン、と躊躇いもせず返した村正と、返された時の蜻蛉さんの表情がめちゃくちゃ切ない。
確かに必要とあらば村正は何でも斬れるのだろうけど、斬った結果、村正の心が壊れてしまわないとも限らないわけです。だって刀剣男士として心を得た村正が無理してないなんて、そんなこと誰にも断言できない。
生きていた信康が弟たちのために奮闘するさまを見て「いい子に育ちマシタね」って微笑む彼の心が清らかでないわけがない…!
どうか、彼が斬りたくないものを斬らなければならない日なんて来ませんように。


<三日月宗近という仕組み>
鶴丸の言う「この世界には、三日月宗近という仕組みがある」という台詞の、この「世界」がどこを指しているのかにめちゃくちゃ引っかかっていて、単に2205年の、歴史修正主義者と絶賛戦争中の世界というよりは、あの本丸が出陣した(これからする?)先の世界を指しているのではないかと疑ってる。
というのもつはものを見る限り、恐らく三日月が歴史に介入する条件は「歴史の大枠が守られない場合」なのではないかと。みほとせは刀剣男士が家康を育てなければならなくなった時点で、いくら石切丸が「この戦まだ負けたわけではない」と主張していても、相当なバイアスがかかってしまったんじゃないかと。だから三日月が介入し、信康、貞愛にこの世界の置かれている状況を伝え、刀剣男士に協力するよう促した。
戦況を見ると、歴史上の人物が操られたり(阿津賀志山、天狼傳)、名のある刀が遡行軍に感化したり(葵咲本紀)、審神者の想定外に遡行軍が現れたり(みほとせ)というイレギュラーな襲撃が続いていて、ただ遡行軍に白刃戦で勝てばいいという綺麗事だけでは済まない戦況で、何とか相手軍との均衡を保つためには誰かが泥を被る仕組みが必要で、そのことにいち早く気づいて動いたのが三日月…とか。(だからつはもので三日月は審神者に汚い部分を見せたくないような発言をしていたのでは?)
今提示されている材料だけで考えるのはそもそも無茶なのでただの妄想に過ぎないけど、単に“平成~令和に遠征しに来てるおもしろ本丸”ってわけでもなさそうだと思うと今後の展開がますます楽しみ。


<篭手切江は予め先輩の浄化を命じられていたのではないか>
これはもうそのままで、初見時は篭手くんの突然の行動にばかり目がいって、最初の審神者とのやり取りを失念していたけど、よくよく考えたら初陣の刀剣男士が何の事前情報もなくあそこまで動けるかなという疑問があるので、審神者との会話での「やれる、やれないじゃなくて、やるしかないんですよね」は通常の出陣のことじゃなく、今回遡行軍の方へ堕ちそうになっていた先輩の浄化のことだったんじゃないかと。
みんなの前でなく、一振りで話をしていたことも、通常任務の激励と取るより自然なんじゃないかなと思いました。


<鶴丸国永の頼まれごと>
鶴丸が最後に「ひとつわかったことがある」と言ったものの、三日月という仕組みの存在に気がついたことをそのまま主に報告したのかもよく判らず、結局鶴丸の頼まれごととは何だったのか。まぁこちらも今の条件だけでは考察するには材料が少なすぎるので妄想するしかないわけですが。
そもそもこれまでずっと?単騎で長期任務に就いていて、察しが良すぎて「そろそろ無垢な舞に飢えてんじゃないのか」とか言っちゃえて(三条の…小狐丸の舞は無垢ではないのか…?)、戦況を見極める目、作戦を練れるだけの高い経験値、あとたぶん検非違使を単独で倒せるだけの実力もあるのがこの本丸の鶴丸。
「あいつ」とは恐らく三日月のことで、三日月とは顕現時期も似ている?かもしれなくて、ものすごく場の空気を読めて、だけど鶴丸本刃の本心は見えない。
つはもので顕現したての源氏二振りに内偵させた時とは違って、本丸に長くいるそんなスペックの太刀に面倒な頼み事をして、みほとせの任務中の地へ派遣したということは、それだけ審神者からの信頼があついということ。
想定外の事態が起きたことは審神者も把握済みだけど、ただみほとせの描写には(葵咲本紀も?だけど)ラストで隊長が審神者と会話するシーンがないので、石切丸は敢えて審神者に報告しなかったことがあるのではないかと思っています。時間軸的に前後するけど、タイミングとしてはすでに半蔵は死亡していて石切丸はあの時代から引き上げてもいいはずなので、石切丸から審神者へのひとまずの報告の中に不審な点、もしくはボカした点が存在したのではないか。もしかしたら報告すらないのかもしれない。
そこで別部隊を送り込むついでに実態把握=あの場所で三日月が何かしていないかの調査をさせた。
ただ三日月もそろそろ隠す気がない気がするんですよ。つはものでは何をしているのかなるだけ語ろうとしなかったのに、今回はもののべである人間に口止めもしていないので、どのみち察しのいい鶴丸が気づくことを判っていたからか、もはや解禁状態。そんな状況なので、三日月宗近問題(?)についてはあと2、3作で畳む気なのかも、とも思います。(刀ミュシリーズがもう終わってしまう、とかでなく…。御笠ノさんが以前どこかで、とうらぶの話はどの男士起用しても書けるって仰ってたので)


<明石の嘘と本音>
明石の顕現タイミングが判らないので何とも…だけど、みほとせの継ぎ接ぎ歴史改変阻止を政府は「成功」と捉えていなかったとしたら。そしてそれをこの本丸から、特記事項として報告がなされていないとしたら。
何かしらの視察が入ることは、これほど(作品の中に)きな臭さを前面に押し出し始めた今なら、あながち考えすぎとも言えないと思っていて。オリジナルの何かを出さなくても査察の描写は何とでもなると思うし。
突飛かもしれないけど、明石が何かを何処か…政府?へ伝える手だてがあるんじゃないか、なんて。
ただ、明石も単に刀剣男士として、「歴史を守る」ことを目的として励起されているので、その目的から逸脱しているこの本丸の在りように疑問を呈しているだけなのかもしれないので考え過ぎかもしれませんが、彼が何かの結論を先送りにしているところには読めなさを感じていて。
それから明石の台詞がものすごく変な関西弁の時と、ちゃんとした発音の時との2種類あることがめちゃくちゃ気になってます。あれは意図的な使い分けなのでは?と。(だってもうあれ、不思議発音すぎて何弁でもないんだもん…)
現に、何を考えてるのか判らない、本心を見せてない大半のシーンでの発音はあからさまにおかしいのに「立派な歴史改ざんや」「歴史変わってもぉてるやん!」「これやから!青春は嫌やねん!」「もうちょっと…居ときましょか」なんて辺りと、あと篭手くんに詰め寄っていったあたりは綺麗な関西弁なので、この辺りはうさん臭さの演出と、本音の演出なのではないかと。
来たばっかりと言うわりに、村正に「強かったんデスねぇ!」とも言われてるので、これからキーマンになってくれたらと期待してます。


<結局石切丸は唆されたのか>
父性すら抱いた信康を斬る道を辿った石切丸もまた「悲しい役割を背負わされたもの」のひとつなのではと思います。そうなると疑問なのが石切丸が信康を生かすという、禁じ手を使ったのが自発的なのか否かということ。
つはものを観た時、てっきり私は三日月のあの独断行動を石切丸も知ってる(薄々気づいてる)んじゃないかと思ってたけど、石切丸が「最後まで自分の正体を明かさなかった」という信康の言葉から、思った以上に彼が潔癖であることが見て取れるので、むしろ三日月は石切丸にこそ細心の注意を払って隠してきたんじゃないかと思いました。なので三日月の入れ知恵ではなく、石切丸が自発的に信康を生かすことに決め、その行動に三日月がこっそり乗っかった気がしています。
そもそもそういう変化球の選択肢を思いつくタイプだというのは、家臣に成り代わって家康を育てることで、この世界線を継ぎ接ぎで守ろうとするやり口を考えられることでも証明されているだろうし(あれが審神者からの指示によるものでないのなら、だけど)、そんな石切丸なら、どうしても死なせたくない信康のために一計を案じることくらいはするのではないかと思う。
ただあの時点では村正たちにすらこのことを言わなかったところを見ると、本当に独断のような気がするので、だからみほとせラストで臨終の家康の枕元に立つ石切丸の表情は、禁忌を犯したことを隠してあんな風に微動だにしない、能面のような顔つきだったのだなと。(村正たちが、あのあと自分たちもそのことを知っていると石切丸に告げたかは定かでないし。石切丸の決断を尊重して何も言わない方を…私は支持したい…)
結局、信康が刀剣男士を知っていることを村正たちが知ってしまったので、三日月による「もののべ」の画策についてはいずれ石切丸の耳にも入るだろうけど、むしろ三日月は石切丸にそういう下地が出来た状態(石切丸を共犯状態にした上)で、自分のしていることを判らそうとでもしてるんじゃないかとも思います。


……まぁ何もかも憶測でしかなくて、しかし今考えられる憶測を吐き出しておきたかったのですっきりしました…。
みほとせ見返してないので、見返したらまた考えが変わる可能性が大だけど、とりあえず今時点でのみほとせ~葵咲本紀関連感想は以上です!
長々とご覧頂きありがとうございました!

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