ドラマ「ディキータ・マリモット~オウセンの若者たち~」ネタバレ感想

2018年7月~テレビ神奈川放映。
人気舞台のチョイ役を務める売れない役者たちの、楽屋での暇つぶし時間を描いた作品。……なんだけど、このドラマ、全体的に色々裏切られた。(主にいい意味で)
まさか戦隊モノよろしくそれぞれテーマカラーに沿った衣装とウィッグとカラコン入れたビジュアルだと誰が思おうか(笑)しかも終始(作中の)役者名ではなく、役名で呼び合う「この場限り感」満載の余所余所しい者同士の過ごす待機時間の話である。
と、これだけ聞くとストーリーの破綻を危惧しそうだが(実際私はだいぶ心配していた)、キャラ先行のギャグストーリーなので深いことを何にも考えずに楽しめて、突拍子もないわりにめちゃくちゃ面白かった。
ちなみに大筋を進めるためのキーになる台詞と行動以外、全部アドリブだそう。
現状、推しのコメディセンスを余すことなく(?)見られる唯一の作品として、そしてもし出演者の中に興味ある方が出ているのなら絶対観るべきと声を大にしておすすめしたい。
私は放映地域ではなかったのでDVDで観たけど、1話15分の手軽さもコメディドラマにちょうど良くて、1本まるごと一気見してしまった。大体ずっと笑いっぱなし。
一番おいしくてずるかったのは橋本祥平くんだったので、橋本くんに興味をお持ちの方は特におすすめ。奇声発してお面みたいなすごい顔してる橋本君ほんとすごいわ…ずるいわ…
一番お気に入りの回は第8話「最果てサイファー」。本編まるごとウィットなリリックとライムをキメてるとか全然大丈夫じゃない(最高か)。この回は逆にめちゃめちゃ練習したんだろうな~~~~。
今さら綴ってる感想なので、その後推しはコメディセンスを問われる作品に何作か出演したわけだけど、ディキータを観てるからこそ、そういう作品が決まるたびに彼なら絶対振り切ったボケをかましてくれる!という謎のアツい信頼を感じてしまっている(笑)
さっき言った通り、TV版本編では互いに舞台の役名で呼び合う彼らひとりひとりのしょっぱさがまた何とも癖になるんだけど、推しが扮する「ダビドを演じる岡地慶介」という男の残念さもまた見事だった。6人の中で最年長ということを時々主張するけど、しがないポジションなのはみんな一緒だから当然尊敬もへったくれもあったもんじゃないわけで。でも岡地慶介としては横並び一線をどうにかしたいと思ったら、とりあえずそこを押してくしかないんだろうなぁと思うとしょっぱくて、でもこの小物感が憎めなくて可愛く見えるっていう…(いやまあ推しだから冷静に観れないのはもう仕方ない…)
なんだろう、メインで出てる6人のファンなのか、これまで彼らが演じてきた役のファンなのか、これを観たらピンとくるんじゃないかな~と思います。もしくはご本人のファンになりたい!と思ってる方におすすめ(諸刃の剣な気もするけど)コメディとして十分おすすめの1本です。

0コメント

  • 1000 / 1000