三百年の子守唄2019初見感想


個人的な感想の書き散らし。あくまで一個人の感想です。1回しか観てないよ。

2/20ソワレでやっと念願のみほとせナマ観劇を果たしました。
1回観ただけ、鮮度たっぷりに観たかったので初演も久しく観ていない状態でのいち個人の感想です。
なんかもうファンサタイムが天国すぎて記憶はポンポポンポンポンポン(誉ポンがmistakeに化けるとか天才やん…みほとせ組好き)とすっこ抜けてるけど頑張って感想書きます。
青江くんのmistakeダンス観れてわし大感激。
友人の感想に(勝手に)倣って、まずは初演と感じた差から。
全体的に今回は初演の答え合わせなのかな、という印象を受けました。
ただ、制作サイドはそれ以外の考察や感じ方に不寛容という感じもなく、初演で敢えて?輪郭が不確かだった部分、一コマ一コマにはっきりと輪郭を持たせたりだとか、どちらとも受け取れる点については数多あった可能性を一本に絞って、その上で第二フェーズへ向かうよ、という風に見えました。他が「不正解」なのではなくて模範解答を得られた、という風にも言えるかも。もしかしたら歴史と同じように、積み重ねていくのに必要な最低限の解が示されたのかもなと。心地いい断定でした。
ひとつめは初演でずっと引っかかっていた、「丸根砦戦での石切丸さんの変容の兆しに青江くんだけ気づいていた」状況が明示的になったこと。あのシーンで青江くんに注目していなくても、それがきちんと伝わるように、劈くような「石切丸さん!」の台詞が入ったことで、やっぱりあそこは青江くんが異変に気付いていたんだ、と明確な解をもらえてすっきりしました。
ふたつめは家康の今わの際の枕元に立つ信康が白髪混じりだったこと。
個人的にはつはものを経ているからこそ、このシーンにもう少しだけはっきりと希望を示したのかなと思いました。三日月さんが義経公を歴史の表舞台から消すことで、歴史も「その時の」義経公の命も守ったように、信康様に掛川の吾兵としての人生を与えることで、「信康の死」という歴史上の事実を守りつつ、且つ「彼らの育てた」「彼らにとって特別親しい」信康様の人生を守ったのかなと感じました。
刀剣男士としての任務遂行と同時に、感情を持ってしまった彼らが、自分たちのこころを守るために、そして誰かを想うことで生まれたたくさんの気持ちを守るために。自ら見出した落としどころ……というか。無理をしては壊れてしまうらしい、と青江くんは知識を持っているようなので。
さらにさらに個人的な願望で言えば、この件にミュ本丸審神者が絡んでいない、という可能性を支持します。というのも、初演も今回も、みほとせのラストって彼らの誰も審神者と会話するシーンないじゃないですか。隊長だった石切丸さんでさえ。
みほとせ組には彼らで完結させられるだけの、スタンドプレイに走らないだけの絆とかそういうのがあってほしい。チームじゃなくてフォーメーションな彼らの形はそうであってほしい。
あの時、石切丸さんが自ら介錯をするという覚悟を尊重しつつも、見守っていたほかの5振りには、「分け合えるときは分け合おうと思う」という言葉通りばっちり共犯になってもらいたいので、信康様を吾兵として生かす方法は石切丸さん以外から提案されててほしいなぁと思っています。
フォーメーションオブ三百年、箱推し気味さにわの妄想として聞き流して下さい。

作品タイトル「三百年の子守唄」
初演時、ずっとどうしてこの名前なのか引っかかっていて、今回やっと自分の中で腹落ちしたことがあって。いやたぶん私が鈍いだけでそういうことだって1回観れば判るのかもしれませんが、えぇ…これまで全然わかんなかった。
まずその前に、達筆?すぎて非常に判りにくいので確証はありませんが、石切丸さんが書いている「先の任務の記録」の表紙に書かれている字がどうやら「三百年の子守唄」っぽいんですね。
彼の書いていた記録の名前だったっていうのがまずもってかなりの衝撃でした。だから石切丸さんが「語り部」だったと。そして何だろう…このセンスの塊みたいなタイトル…付けたのあなただったの…絶対最後まで手紙書けちゃうでしょ…? 書けないとかうそでしょ…?
そんなこんなで、石切丸さんが「三百年の子守唄」と題した理由はきっと、信康様が最期に思い出したのが半蔵に歌ってもらった子守唄だったこと、それからこの世界線の、親のいなかった家康様が願った泰平の世のかたちが、子が親の腕の中で子守唄を聞きながら眠る幸せを得られる世であったことからなのではないかなーと。三百年、子守唄は絶えなかったわけですね。……泣ける。
全くの戯言ですが(さっきから戯言しか言ってないけど)、この任務で助けた家康公が天下を収めるために抱いた一番強い動機と、石切丸さんが刀剣男士として戦う理由の一致は、偶然ではなくて彼らが育てたから起こったのではないかなーと思っています。
もちろん元来心根の優しい方だと物吉くんが評しているので、史実の生い立ちや気質が元々あった上で家康公は天下人となる人物なんだと思います。ただ本人の抱く一番強い動機くらいなら歴史の中の小さな揺らぎだと思うので、(今回の歴史改変阻止で出逢った家康公に限って見れば)彼らの影響を受けた結果、石切丸さんが戦う理由と家康公の動機が同じであっても何ら不思議なことではないと思いました。

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